六十尋の滝は、三重県大台町を流れる宮川上流部の宮川ダムによりできた宮川貯水池に流れる美濃谷に懸かる落差35mの直瀑である。県道53号沿いに東屋が立ちその脇の石段を上がっていくと2分程度で滝に到着する。滝の前には巨大な岩がゴロゴロとしている。気を付けて岩場を下りれば滝の直下に近づくことができるが、水量が多いため、滝からの水しぶきが強く吹き付けてくる。観瀑台付近から見る滝は35m程度の直瀑だが、実際には段瀑で、高さも名前の通り、六十尋≒90m(60尋×1.5m)の高さがあり、観瀑台からさらに上に続く階段を上って滝を見ると、直瀑の上に小さな段瀑を見ることができる。