大滝は、奈良県川上村北部を流れる吉野川で大滝ダムの1km程度下流に懸かる渓流瀑である。国道169号沿いの大滝郵便局の前に展望デッキのように設置された駐車場が用意されている。そこから滝を中心に吉野川を俯瞰することができる。滝の周囲は甌穴のある岩場が広がっており、その中央を水が流れている。滝と呼ぶには疑問が残る程度のものだ。また、駐車場からは川に降りる階段が設置されており、コンクリートで固められた護岸の上を100m程度遡って滝に近づく。滝周辺の岩場には下りることはできないようだ。水量が多い場合、滝は二条に分かれる。これは、明治初期に丸太搬出用に岩場を開削したものとあり、ノミで削った跡もみることができるという。大滝割滝とも呼ばれているようだ。