行縢の滝は、宮崎県延岡市行縢町に聳える行縢山(830m)の東に懸かる落差77mの直瀑であり、日本の滝100選にも選ばれている。奇岩の多い行縢山の特徴ある風景の中、垂直に切り立った77mの岩盤を一気に落ちる迫力のある滝のはずだったが、訪問したこの日は記録的な水不足となったゴールデンウィークの一日であったため、断崖を僅かに湿らす程度の水しか流れていない残念な姿だった。そもそも集水範囲が非常に狭いと思われる。「行縢」とは、武将が乗馬する際に腰当てにした毛皮のことで、その毛皮に似ていたことが名前の由来になったという。