昇神の滝は、岐阜県高山市上宝町を流れる双六川の枝沢である井口谷に懸かる上段25m+下段25mの段瀑である。国道471号から双六川沿いに通る道を5km北上した場所にある岩波橋を渡り対岸で折り返して800m程度の場所が渓谷の入口。脇に「昇神の滝600m」という案内板が転がる。林道はまだ上に延びているが念のため入口付近のスペースに駐車して徒歩で林道を進む。無理すれば車で走行可能の林道も300m程度歩くと走行不能な道に変わる。その先は数分は踏み跡程度の道があるがその後は幾度となく渡渉を繰り返しながら上流の滝を目指すことになる。そして沢が大きく向きを変えた先に滝が現れる。落差2m余りの前衛の滝を越えて近づくと落差10mの下段の滝だ。滝の上方、木々の間に眼を向けると僅かだが水が激しく落ちる姿が望める。下段の滝を越える手段がないものかと周りを見渡すもルートは見つからず上段の滝は断念した。下から見る限り落差35m以上、少なくとも50m以上はありそうに感じた。