明神滝は、奈良県東吉野村東部に聳える国見山(1419m)南麓に源を発する大又川に懸かる落差30mの段瀑である。国見山への登山道の途中にあり、大又川渓谷の最上流部に位置する。県道220号線を東に走り、やはた温泉を通り過ぎると「和佐羅滝」、「七滝八壺」の案内板を横目に渓谷沿いの細い道へと続く。2~3km程度進むと視界は開け、間もなく行き止まりのゲートに辿り着く。手前に駐車場がある。駐車場を出発してゲートを通りすぎると管理用に整備されたコンクリートの道路が暫く続く。意外に急な坂道に少々閉口。約20分で登山道に入る。3~4度ロープに頼りながら渓流を渡るなどあるがそれほど厳しい箇所はなく、渓流を眺めながらのんびりと進める。およそ30分程度進むと谷が分岐。一方が「明神谷」と案内され、岩場を進むと前方に苔と緑に覆われたこの滝が姿を現す。初夏には滝の流れる岩盤を草木と苔が敷き詰められる。