秩父華厳の滝は埼玉県皆野町西部を流れる奈良尾川の上流部に流れる落差12mの直瀑である。滝の入り口は秩父三十四番札所の水潜寺から約600m進んだ場所にある。駐車場から売店の脇に延びる参道を100m程度進んだ場所に滝が懸かり、その滝壺の縁まで通じている。この滝の名は、その美しさが日光にある三名瀑・華厳の滝に似ていることから名付けられたと言われる。規模こそ日光・華厳の滝には及ばないが、均整の取れた姿は見事である。上流にある2つの滝と合わせて日野沢三滝と呼ばれる。その一つ上空滝(段瀑10m)に対して、下空滝とも呼ばれている。