払沢の滝は、東京都檜原村東部の北秋川支流のセト沢に懸かる落差60mの段瀑であり、日本の滝100選にも選ばれている名瀑である。駐車場から整備された遊歩道が滝へと導く。歩きやすい遊歩道は傾斜も気にならない程。渓谷にある幾つかの小滝を横目に15分程度でこの滝がが目の前に現れる。滝壺に近づき間近に見上げる。見えるのは4段に分かれた滝の最下段の25mの滝のみで、上流の部分は、岩陰と木々に覆われてみることはできない。かつては「払子の滝」とも呼ばれていた。「払子」とは仏具の一種で棒の先に毛のついた筆のような道具で虫などを払う道具とのこと。その形状に似ていることから付けられた名前だそうだ。