エンサイの滝は、岐阜県高山市中央部を流れる川上川左岸の小さな沢に懸かる落差3m程度の分流瀑である。中央の不動明王を挟んで二条の滝が落ちることから「夫婦滝」とも呼ばれている。川上川左岸の市道の山側に「遠西六老不動明王●建設地」と記載された看板が目印。その前に小さな沢があり滝の流れる音が聞こえてくる。しかし、あまり整備されていないのか廃れてしまっているのか沢への入口は藪に覆われており滝に近づくのをためらうほど。掻き分けて沢におりて不動明王にご挨拶。そしてその左右の滝を望むも向かって左側の滝は水が落ちていたが、右側の滝は枯れていた。滝名の「エンサイ」は、看板に記載された「遠西」かとも思ったが、調べると近くにある白山神社を奉祀した「円斉」という人物が由来だという。では「遠西六老」とは誰だったのか。