龍門の滝は、静岡県島田市を流れる大井川枝沢に懸かる落差20mの直瀑である。国道473号線脇の遊歩道入り口には落差3m程度の小滝が懸かり、それを横目に5分程度歩くと滝に到着することが出来る。この滝は静岡県指定文化財に指定されており、背後の岩盤が「横臥褶曲」という特徴的な姿をした天然記念物でもある。

静岡県島田市の大井川西側を通る国道473号線で神尾地区。道路脇に案内板が立つ。駐車場はないため、案内板下の路肩に駐車することになる。

「壁面の岩が天に昇る竜の姿のように見えることから「竜門の滝」と名づけられました。この付近は、今から約1億3千万年-7千万年前は海の底だったとされており、海底に厚く堆積して水平だった砂泥層が横からの圧力によって波状に曲がる現象（褶曲作用）により、このような地形になったと考えられています。竜門の滝にみられる褶曲のように、水平に傾いて横になっているものは横臥褶曲と呼ばれます。とてももろい岩質のために地表に露出しても簡単に崩れてしまうため、めったにみることはできません。竜門の滝は、厚く硬い砂岩層が横臥褶曲して地表に露出したもので非常に珍しく貴重なものです。」（島田市教育委員会）

• 日本滝名鑑4000滝 (No.1912)
• 日本の滝①　東日本661滝 (P.332-2)