識蘆の滝は、滋賀県東近江市を流れる愛知川支流の松尾谷に懸かる落差25mの二段の段瀑である。かつて存在した国民宿舎もみじ荘の眼下を流れる松尾谷を遡った場所に懸かる。駐車場には説明板や案内板が立つ。その場所から斜面を20m程度下っていくと松尾谷の流れに到着する。沢に架けられた簡素な長板の橋を伝って対岸に渡り左岸を進み堰堤を越える。堰堤からは流れは姿を消した水無川。石が敷き詰められたような沢を遡り再び流れが姿を表すと滝はもう目の前だ。堰堤からは約200mの場所。エメラルドグリーンの水を湛えた滝壺が秀逸だ。また滝のすぐ左の岩盤には不動明王が祀られている。