鱒返しの滝は、鳥取県琴浦町南西部に聳える大山(1729m)山塊の一つ勝田ヶ山(1149m)に源を発する勝田川の支流に懸かる落差47mの段瀑である。勝田川を渡る県道34号「鱒返滝橋」の西詰に登山道の入口がある。入口周辺に小さな駐車スペースや広めの路肩があり駐車は可能だ。入山するとつづら折りの登山道が続く。この登山道は船上山に懸かる千丈滝(雄滝・雌滝)に通じる登山道で、その途中にこの滝を見ることができる。10分程度歩くと分岐点(右:千丈滝、左:鱒返しの滝)に到着。右に進路を取り5分程度歩くと観瀑台に到着した。観瀑台に立つと覆い茂る木々越しの対岸の岩壁に優雅に流れ落ちる滝を見ることができた。ただ観瀑台からは木々に邪魔されて滝壺を見ることができなかったのが残念な点。秋冬の季節なら全体像を捉えることができそうだ。観瀑台の裏手にロープの垂れ下がった垂直に近い急斜面を直登する道があった。もしやここを越える絶景があるかもと、これを進むと千丈滝に通じる登山道に合流した。無念にも絶景を見ることはできなかった。