奈良県黒滝村東部を流れる黒滝川の支流である伊谷本流にかかる落差10m程度を勢いよく流れ落ちる段瀑。下流の「赤滝」から林道を850m程度上流に進んだ場所にある。車道から急な斜面を杉の幹などに頼りながら降りて行くと滝の下流はコンクリートで護岸されており、その上を歩いて上流に向かう。途中、鉄製の放水路があるのでまたぐ必要があるが、水がなければ難はない。これを越えれば滝は目の前だ。見えるのは6m程度の直瀑だが、この上流には少し小さいサイズの滝があり合せて10m程度の段瀑を構成している。角度的に上の滝は下からは望むことはできない。滝の周辺はかなりの倒木が横たわるなど残念な姿となっていた。また、これだけの見事な滝で名前が分からないのは惜しい。