クラガリ又谷の滝は、奈良県上北山村北東部に聳える大台ヶ原山(日出ヶ岳1694m)に源を発するくらがり又谷に懸かる落差50mの段瀑である。上北山村役場から県道226号を通って小処温泉を通り過ぎて11km地点の行き止まりの広場の先に滝がある。広場にはトイレや東屋も立ち遊歩道も整備されており居心地は良さそうだ。滝は広場の奥にすぐ見えている。両岸に高い断崖が迫る狭い谷の間は、その名のとおり昼間でも薄暗い。その暗い廊下を階段上に落ちる姿は見えているだけで5段(案内板には七重ないし八重とある)、最奥に見える滝が最も規模が大きい滝と思われる。クラガリ又谷に架かる橋の先にも遊歩道は通じ、親沢である右又谷に造られた大きな砂防ダムまで続いている。