千檀ノ滝は、兵庫県神河町新田にある新田不動の滝の2つの滝の上流側の滝で、落差53mの段瀑であり、下流の水ヶ野滝を「雌滝」(めんだき)と呼ぶのに対して、「雄滝」(おんだき)とも呼ばれている。県道367号で作畑地区から「新田ふるさと村」を目指す途中に「不動の滝見えます!」という可愛らしい看板が立っているが、ここでいう「不動の滝」は下流の滝のことであって、この滝ではない。水ヶ野滝の脇からさらに登山道を進むと閉口させらるような垂直に近い鉄階段を上って水ヶ野滝の滝口程度まで高度を上げる。その先は比較的緩やかな登山道となるが途中6回程度の渡渉。不明瞭な箇所もあり慎重に進む必要がある。距離にして500m程度、20分程度でこの滝に到着する。滝は大きく二段に分かれ、垂直な崖を一気に落ちる上段と末広がりに落ちる分岐瀑的な下段。滝の中段にも登山道は続き、中段に着くとそこは迫力のある上段の滝の水しぶきを浴びながら滝を満喫することができる。下段からみる立体感のある滝もおすすめだ。