扁妙の滝は、兵庫県神河町南東部に聳える笠形山(939m)に源を発する滝ノ谷に懸かる落差65mを2段になって落ちる段瀑である。県道8号から「神崎いこいの村 グリーンエコー笠形」の案内表示に従って笠形山方面に進む。「グリーンエコー笠形」は、キャンプ場やスポーツ施設の揃ったアウトドアレジャー施設でその最奥の駐車場が滝への入口。徒歩5分程度のオウネン滝を経てさらに15分程度登山道を歩くと大小の岩が転がる沢の奥の断崖に水を落としている。滝下に立ち飛沫を浴びると暑い等は爽快だ。しかしここで見る滝の落差は30m程度。この滝の真の姿を見るには滝の正面の尾根にある滝見台まで登る必要がある。途中はそこそこキツイ登山道。垂直に近い斜面に架けられた鉄の階段を登る箇所もある。滝の高さと同程度の高さまで15分程度掛けて登った滝見台から見る滝は下では想像すらできない、下段と同規模の滝が連続する二段の滝だった。なお、厳冬期には氷瀑になることもあるという。